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電気給湯機



“エコキュート”とは、高効率のヒートポンプでお湯を沸かす給湯機のことで、正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といいます。(「エコキュート」の名称は、電力会社・給湯機メーカーが自然冷媒ヒートポンプ給湯機の愛称として使用しているものです)。
現在地球の大気は二酸化炭素の増大により温室効果ガスが増えつづけています。これに危機感を募らせた世界各国は、温室効果ガスの削減目標を制定し、環境保護に取り組むことになりました。家庭で使うエネルギーのうち、「給湯」が占める割合は約3分の1。この部分の省エネに効果を発揮するものとして商品化された高効率給湯機が「エコキュート」です。2001年の登場以来、急速に普及をはじめ、現在では電気給湯機の主流になりつつあります。
2007年9月には、とうとうエコキュートの日本国内総出荷台数が100万台を突破!高い省エネルギー性・環境性を有し、地球温暖化に大きな貢献ができるエコキュートは、今後もさらにより多くの方々にお使いいただきたい給湯機です。
エコキュートは、たいてい電気温水器と同じような形状の「貯湯タンクユニット」と、エアコンの室外機と似た「ヒートポンプユニット」の2つで構成されています。ヒートポンプユニットで沸かしたお湯をタンクへ貯めておいて使用するため、使い勝手はまったく電気温水器と同じ。しかしお湯を作る仕組みが全く異なる機器なのです。

1. 標準型と薄型
貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットが分かれており、貯湯タンクユニットの形が普通の電気温水器のような長方形であれば標準型。これがエコキュートの主流です。貯湯タンクの形が薄くて平たければ薄型で、設置スペースなどのニーズから作られるようになりました。通路などの狭い場所に、壁面につけてすっきり設置できます。
(標準型は1缶式、薄型は2缶式とも呼ばれます。)

2. その他の形
貯湯タンクを床下に設置できるようにしたタイプや、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットが一体化したタイプも最近は発売されていますが、 まだあまりラインナップは多くありません。



エコキュートは従来の冷媒で使用されていたフロンガスの替わりに、自然冷媒の二酸化炭素を使用することで、環境に優しく、ランニングコストも安い商品として今大変注目を集めています。

エコキュートは“ヒートポンプ”の原理を利用してお湯を沸かします。“ヒートポンプ”とは、その名のとおり熱(ヒート)をくみ上げる(ポンプ)システムのことです。なにやら難しそうな内容ですが、エアコンや冷蔵庫など、ヒートポンプの原理を用いているものは身近にもたくさんあります。
ヒートポンプの基本原理
気体は圧縮すると温度が上がり、急に開放すると温度が下がる
エアコンが冷房も暖房もできるわけ

エアコンが、1台で冷房も暖房もできる
理由は、ヒートポンプのシステムにあります。
圧縮して温度の上がった熱を利用すれば暖房に、開放して温度の下がった部分を利用すれば冷房として使うことができます。
エコキュートは、電気ヒーターを使ったり、燃焼させたりしてお湯を作っているのではなく、ヒートポンプで集めた大気の熱を利用してお湯を沸かしているのです。

冷媒の役割
ヒートポンプでは、効率的に空気の熱を受け取り、水に伝える媒体「冷媒」が必要となります。
例えばお湯を作ることを考えてみましょう。冬の水道水の温度は10℃くらいですが、これを65℃くらいまで温めてタンクに貯めておき、水とまぜて適当な温度にして使うとすると、55℃も加熱しないといけないことになりますよね。これだけのパワーをもっていて、しかも熱交換器を小さくできるなど、使いやすい気体(冷媒)は何か?
冷媒として代表的なものが「フロン」と呼ばれる人工の気体ですが、エコキュートは「二酸化炭素」を冷媒として使用しています。自然界に存在する二酸化炭素は冷媒としての効率が優れているだけでなく、オゾン層を破壊することもないため、地球環境にとってやさしいというメリットがあるのです。
二酸化炭素はリサイクル利用
エコキュートの冷媒に使われる二酸化炭素は、わざわざそのために作っているのではなく、工場の副生物として作られる二酸化炭素をリサイクル利用しています。

エコキュートのシステム
エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットから構成され、ヒートポンプユニットで貯湯タンクユニット内の水をお湯に沸かし(熱交換して)再び貯湯タンクユニットへもどしています。貯湯タンクに戻ったお湯は水と混ざることがなく、上部にたまっていきます。
たまったお湯は、電気によって保温されているのではなく、断熱材によってポットのように保温しています。詳しくはこちら
室内でお湯の蛇口をひねると貯湯ユニット下部から水が自動的に給水されて、お湯を押し上げて給湯します。
エコキュートでは、電気はお湯を沸かすためや給湯するためではなく、熱(冷媒)を移動させるために使われています。エコキュートで使われるエネルギー(電気)と生み出されるエネルギー(熱)を比べると、なんと熱エネルギーは使った電気エネルギーの3倍以上!そのため、エコキュートは非常に効率の良い省エネ機器と言われているのです。


冷媒に二酸化炭素を使わないヒートポンプ式給湯機もあります
ヒートポンプを採用している電気給湯機には、冷媒に二酸化炭素を使わないものもあります。これはエコキュートとは呼ばれず「ヒートポンプ式給湯機」と区別されています。
しくみや機能などはエコキュートとほとんど同じですが、エコキュート導入補助金制度の対象とはなりませんので注意しましょう。


電気温水器の選び方 エコキュートの機能


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