魅力ある暮らし

Vol.01 伝統の知恵に学ぶ

再利用による節約

物を大切にするという考え方から始まります。

日本人は「もったいない」という考え方の中に、ごみを出さないという意味も込めていたようです。「使えるものは使っていく」という精神は、今回の山中家を解体してみると、実に沢山の建築資材がリサイクルされていることからもわかります。昔の建物は、太くてよい木材を使っていることも多いし、完全に乾燥しているため、比較的曲がりが生じることも少ないのです。

材木の品質も、その土地によって比較的良い材料を選んで使われていますから何度もくり返して使っても耐えるだけの力を持っていることが多いです。柱や梁や床材といった木材や、屋根に葺いた瓦も決して作られた年代が同じではなく、大きさや材質もまちまちです。家族数の変化に合わせて増改築がくり返され、あちらこちらで資材が交換された結果、使用済資材をうまく利用することが出来るムダの少ない建て方の工夫がなされたようです。

 
様々な時代の瓦 様々な年代、材質の木材
瓦も様々な時代のものが
使われている。
壁面には様々な年代、
材質の木材がうかがえる。
改築の様子 何度も使われた痕
古い柱と新しい柱を継ぎながら改築する。 何度も使われた痕が残る。
back 目次に戻る next